2013年7月9日
ハーブ牛(宮崎ハーブ牛)の加工・販売をてがけるゼンカイミート(株)は、ハラル認証を取得した「ハラル宮崎ハーブ牛」を販売しています。
今回は、ハラルコンサルティングをしている「マレーシア ハラル コーポレーション株式会社」(以下MHC)をご紹介しましょう。
ハラルとは、イスラムの教えで許された食べ物をさします。食肉に関しては代表的なところで豚肉(豚由来のものも含む)は禁止されており、ほかにも厳格な規則があります。
イスラム教徒(ムスリム)が口にするものは全てハラルでなければなりません。ムスリムは、ハラル認証取得を示す「ハラルマーク」によってハラルかノンハラルかを判別します。ハラル認証には、ローカルハラル(日本国内)と国際ハラル(イスラム諸国輸出に対応出来るもの)とがあり、MHCはローカルハラルの認証・管理、国際ハラルの認証取得支援、ハラル商品の流通支援等含めたハラル全般のコンサルティングを行っています。
ハラル牛肉は、従来輸入牛肉が多くの割合を占めていました。また、煮込み用のカットのものが多く、ステーキなどの提供は困難でした。
そんな中MHCは、「ハラル宮崎ハーブ牛」をハラル化し、日本在住10万人のムスリムに国産牛肉の提供を可能にしました。現在はステーキの他、焼肉・ハンバーグ・牛丼などの加工品もハラル製品化しています。飲食店においても「ハラル宮崎ハーブ牛」の提供を可能にし、現在東京都内3店舗にて、焼肉やしゃぶしゃぶを召し上がることが出来ます。
「ハラル宮崎ハーブ牛」は、今後インバウンド・アウトバウンドビジネスのキーとなっていくでしょう。インバウンドは、観光客誘致です。MHCがハラル環境を整えたことによって、イスラム国からの観光客誘致を可能にしました。アウトバウンドは、輸出です。国際ハラル認証を受けた国産牛が、巨大なイスラム市場へ進出します。世界中のムスリムが、美味しい国産牛を召し上がる日は近いでしょう。
注)「マレーシア ハラル コーポレーション株式会社」は国産牛・鶏肉をハラル製品化した取組みを認められ、FOOD ACTION NIPPON アワード2012において審査委員特別賞を受賞されました。